ロエベ2018年春夏ウィメンズ コレクションは、ホワイトのオーバル型のスペースが続く空間で発表。その部屋の還元主義的な背景は特注されたもので、大型のタペストリーや、アーティスト、モー・ジャップ(Mo Jupp)によるミニチュアの陶芸彫刻が明確な文化的意味合いをもたらし、スケールとしなやかなラインが正確に作用し合うことで視線を導いている。
クラフト、アート、テクノロジーが完璧に融合し、印象的なタペストリーは、スティーブン・マイゼル
(Steven Meisel)が撮影したロエベの18SSキャンペーンからの鮮やかなヴィジュアルと19世紀から20世紀にかけて撮影された白黒写真をフィーチャーしています。こうした写真はすべて、最先端のソフトウエアを使って、フランスのリモージュ近郊の専門の職人によって何千本もの糸から織り上げられた巨大なテキスタイルへと慎重に転写されています。
フェミニニティの解釈が、斬新に再構築されたクラシックなガーメントの質感をもつコレクションの中で行われています。主人公は、クラフトに造詣が深い世界を飛び回る旅行者で、彼女の実用主義的な面が、パステルのパネル、ギンガムプリント、ペーズリーによってソフトに表現されています。
繰り返し登場するアシンメトリーのカットアウトとフォルムを強調するエレメントが流れるようなシルエットをシャープに演出する一方、手作業で施された装飾が新たな一面をプラスし、アルチザンの様々な特殊テクニックを示しています。
アナグラムと卓越した多彩な職人技が単刀直入なアイテムにロエベであることの証を残していますが、
それはレイヤーリング、ドレープ、そしてある場合には、レザーのダイヤパッチワーク、レース、刺繍などにも見て取れます。
また、日常使いのファブリックが驚くべき方法で採用され、ジャージーを使ってシミュレーションすることで、カジュアルなインスピレーションを巧みにレベルアップしたアイテムの中でTシャツの気軽さが
再現されています。
クラッシュ加工とクリンクル加工が施された表面が奥行き感をもたらす一方、パッドがプロポーションを強調し、考え抜かれたディテールが動きを生み出すのに役立ち、フリンジの付いたスパニッシュショールがアブストラクトなドレスになっています。
ショーでは2つの新しいシェイプがロエベのアイコンバッグに仲間入りしています。「ゲート(Gate)」は、クラシックなサドルキャリアをモダンに表現したもので、独特なノットベルトとブラスヒンジを特徴とし、2サイズで展開されます。ライニングのないリバーシブルの「テント(Tent)」 バッグは、オロとキャメルのロエベのシグネチャーカラー2色で登場します。
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